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実績:海上、通海水域貨物輸送契約貨物損害紛争事件

2025-06-21
徳和衡上海オフィス日本業務部の呉強弁護士、税関業務部の婁万鎖弁護士が代理する、上海某日資企業が国際海運業者大手の馬士基有限公司を訴える海上、通海水域貨物輸送契約貨物損害紛争事件は和解に成功し、顧客の大部分の貨物損害損失を挽回しました

2024年6月21日、上海海事裁判所は原告、被告双方の当事者に民事調停書を送付し、一年以上続いていた上海某日資企業が国際海運業者大手の馬士基有限公司を訴える海上、通海水域貨物輸送契約貨物損害紛争事件は和解に成功し、幕を下ろしました。
2022年3月、日本の有名な食肉生産企業である某株式会社上海の全額出資子会社の某食品(上海)有限公司が輸入代理店である上海某食品輸出入会社を通じて、南米ウルグアイからコンテナ冷凍牛肉を輸入し、馬士基有限公司がこの貨物の海上運送業者です。冷凍コンテナが洋山深水港埠頭に到着後、ちょうど上海が新型コロナウイルスによるロックダウン措置を講じた時期にあたりました。ロックダウン措置の影響を受け、通関及び検査検疫手続きが渋ったため、この貨物は埠頭倉庫に滞留し、6月末まで受け取りました。その間、コンテナの冷凍故障による温度異常と馬士基の修理担当者がロックダウン措置の影響を受けて遅滞なく修理を行わなかったため、コンテナ内の冷凍牛肉の解凍、再凍結、黒ずみ、血の水滲み、真空包装が破損し、第三者機関の検査により冷凍牛肉は実質的に劣化して損害を蒙りました。双方は賠償請求事項について1年近く協議しましたが、某食品(上海)有限公司は輸入代理店である上海某食品輸出入会社を通じて原告として馬士基に商品損害賠償請求訴訟を提起せざるを得ませんでした。
法廷の主催で、最終的に我々が提案した被告が貨物損害の80%と訴訟費用の80%を負担するという調停案で双方は合意に達し、和解協定を締結することになりました。 被告は和解協定の締結日から30日以内に上記の金額を一括で支払うことに同意し、それによって我々の委託者ができるだけ早く代金損失を回収する訴訟目的と利益の最大化を実現し、我々の弁護士の適切、柔軟、実用的な対応は顧客のために人民元120万元余りの大部分の貨物損害損失を挽回した。本件では、呉強弁護士、婁万鎖弁護士の堅実で、細心で、緻密な仕事ぶりは顧客から好評を博しました。